あと0日


[03]味方


宇宙服へ着替え、出口に1番近いベンチで待機する。
昼頃って言われても、時間なんて分からないな…。
「太陽さん…もうすぐ時間だそうです。」
そう告げにきたメイの顔が強ばっていた。
「…何でメイが緊張してんだよ。」
笑ってそんなメイに突っ込みをいれる。
良かった…まだ俺の心には余裕が残っているらしい。
「あ、すいません!何か自分の事のように思ってしまって…。」
メイは少し照れながら頭を掻いた。
「そうか…俺は大丈夫だよ。こんなにたくさん心強い味方がいるんだからな!」
メイも含め、色んな人達に俺は今支えられている。本当に心強い事だ。
「…そうですね。太陽さんには皆がついてますよ!」
メイがグッと拳を握ってそう嬉しそうに言った。

しばらくすると、出口のランプが点灯し始めた。
「…時間って事なのか?」
後ろを振り向くと、3人が横1列に並んでいた。
「操縦は?」
「今はコンピューターに任せてますから。」
スイが淡々と言う。
やっぱりEPって凄い所なんだな…。
「…時間です。」
そう言うスイの顔にも緊張感が漂っていた。
「…そんなに心配すんなってば。無事に帰って来るからさ。」
俺がそう言うと、3人は揃って敬礼をしてみせた。
「…ありがとな。行ってきます。」
最後にそう言って俺は1人、宇宙へと体を投げ出した…。




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