あと4日


[04]決断


「地球を守って下さい。」
そう言われてから少し沈黙が続く。
「…俺にそんな大きな事が出来るんだろうか。」
先に口を開いたのは俺の方。
「本当に情けないんだけど…勇気が出なくて。裕太ともう会えなくなるんじゃないかって…考えてしまうんだ。」
守りたい命があるのに…。
「情けなくなんかないです!」
メイが少し声を大きくして言う。
「人間みんな…弱いものですよ。自分の命が懸かってるとなると尚更です。…太陽さんは弱くなんかないです。」
俺は弱くない…。
メイの言葉が俺の心を軽くしてくれた様な気がした。
「ありがとう。」
この時、ずっと詰まって止まっていた歯車がまた、はっきりと周り始めた。
「俺…行くよ。地球と…守るべき人達を守ってみせる。」
正直、まだ恐怖心はあるし、不安だらけのままだ。
でも…俺の事を頼ってくれてるメイ達の為にも、「生きる」と誓った楓の為にも、一番大切な裕太の為にも…俺がこの地球を守るしかないんだ。
俺は決断をくだした。




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