番外編〜楓〜後編


[10]ニュース


太陽さんが戦いに行った次の日、
「地球に接近していた隕石が急に消滅した。」
というニュースが色々なメディアで飛び交っていた。
「太陽さん…隕石…。」
壊せたんだよね…。
そのニュースを聞く度に嬉しくなる反面、太陽さんから連絡がない事に不安を募らせていた。

そして、それから3日経ったある日の事。
私は、学校の屋上で隼人と千夏とお弁当を食べていた。
「楓ー…いつになったら復活するのっ!?」
私が元気ない事をずっと見破っていた千夏が私に言う。
「また何かあったんだろ?…ったく…溜め込みやがって。」
隼人も言う。
「…あのね。…信じてもらえないかもしれないんだけど…聞いてくれる?」
私は意を決して、2人に太陽さんの事を話すことにした。
2人とも…私が信じてる親友だから。

「…そうだったんだ…だから楓元気なかったのか…。」
「早く言えよな…。」
私の話を聞き終わった2人は、口々にそう言った。
「…え?信じてくれるの?」
私が驚きながら言うと、2人はクスクス笑った。
「当たり前でしょっ!楓は変な嘘つくような奴じゃないって…分かってるんだら。」
千夏の言葉に嬉しくなって、私は少し泣きそうになった。




[前n] [次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[←戻る]




Copyright(C)2007- PROJECT ZERO co.,ltd. All Rights Reserved.