鋼の錬金術師《長編》


[05]太陽と月*C





「あのっ・・・そ、の・・・」




あーあ、
そんなに顔赤くしちゃって・・・





「ん?」



わざと顔を覗く。



・・・といっても
上半身しか動かないから
とても苦しい体勢に
なってしまったのだが。




「・・・ぁ・・っ」


「っ!」




涙がいっぱい溜まった
瞳を向けられ、

逆に俺が
理性を飛ばしそうになる。





顔を離し、
そっぽを向く。





あぶねぇあぶねぇ・・・
ミイラとりがミイラってか?





独りで苦笑する。






「・・・ハボ・・」



「えっ?」





名前を呼ばれ、
気がついた時には

もうロイは
俺の上に跨がっていた。








「・・・たい、さ?」









ロイは俯いたままだ。


大人二人分の重さに
ベットのスプリングが軋む。





「・・・だ」










何かを呟いたが、
よく聞こえない。




「どうしたんスか、急に・・んっ」






俺がロイの頬に
手を伸ばそうとした瞬間、

彼はいきなり
唇を押し付けてきた。







「ん・・・っふ・・」








必死に舌を絡めながら
何かゴソゴソと
手を動かしている。



俺は目を見張った。





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