第7章


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「メインディッシュの焼き加減はお気に召したか?」
黒焦げになったムクホークを見下げながらアルセウスはそう言い放つ。
「アルセウス…!!あんた最低よ!」
ミミロップがそう言うと、アルセウスは満足そうに口の両端を歪ませる。
「くくく…生憎、ワインの方はきらしていてな。これで我慢してくれたまえ。」

藍色の石板が光る!
凄まじい水圧の水の刃がミミロップに迫る。
「間に合えぇっ!」
俺はミミロップの方へ駆ける!…だが水の刃の方が早い!
ミミロップまで後数十センチというところまで水の刃が迫ると、三つの影が先にたどり着き刃を凍える風で凍らせ砕く。
生き残ったニューラ達だ!

「ギリギリだったっつーの!」「危なかったわね。」「もー少しで真っ二つ!ギャハハ!」
「あなた達生きてたのね!」
「ほとんどニューラは残ってねえっつーの…」「マニューラも…ね…」「残ったのはオレ達だけ!究極の腐れ縁!ギャハハ…ハ…」
「そう……。」
「悲しんでいる暇なんてないっつーの!」「動けないんでしょ?あたしらに乗りなさい。またあん時みたいに足になったげる。」「でかくなったな、お嬢ちゃん!ギャハハ!」
「ごめん…助かるわ。」

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