第6章


[07] 


「…えっと……どちらさま?」
「薄情じゃないのさ。アンタらんトコのビッパにスカウトされて来たってのに。」
「あ……え、えっと…。」

そういえば、色々ありすぎて忘れかけていたが…今目の前にいるのは、ビッパが連れてきた青い猫だ。
名前を呼ぼうとして、聞いていなかった事を思い出す。

「アタシはニャルマー。」

その様子を察したのか、青い猫は名乗った。

「アンタ四天王なんだろ?ヘッドから離れて手下も連れずに、単身どこに行くってんだい?」
「人間の…ギンガ団のアジトよ。ピカチュウは行く気ないみたいだから、私一人で行くの!」
「命知らずだねぇ……ヘッド…あのピカチュウ、やられたんだろ?アンタなら勝算あるってのかい?」
「そ、それは……。」

言われて口ごもった。
炎のパンチでエレキブルを止めようとした時、放電されピカチュウを助ける事すら間々ならなかった。
勝算は無いに等しい。

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