第6章


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傍目から見れば俺ばかり攻撃しているから、有利なのは俺だろう。
だが、エレキブルは強い。

さっきからずっと攻撃しているが、どれもこれも決定打にはなっていない。

またエレキブルがかみなりパンチを繰り出してきた。
俺はそれを飛び越え、顔面にでんこうせっかで体当たりをした後、たたきつけるを4回。

「調子に乗ってんじゃねえっ!!」
「ぐっ!」

ほのおのパンチでなぎ払われた。軽く焦げの臭いが漂う。
咄嗟に避けてダメージは最小限に留めておいたが、それでもかなり痛む。
戦闘に支障は無さそうだが…。

「ピカチュウさん!」

ロゼリアが叫んでいる。
手下達に動揺が走っている様だが、俺はまだ倒れたわけじゃない。

「ちょこまか動きやがって……だったらこれならどうだ?」

バチバチと音が聞こえる。
エレキブルが電気を溜め始めているのがわかった。

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