第6章


[27] 



「あっピカチュウさん!」
「待ちくたびれた〜」
「ようやくボスのお出ましか。」
遂にザングースと共に俺は戻ってきた。
「皆待たせたな。」
「みんな、勝手に抜け出してすまなかったでござる。」
ザングースは深々と頭を低くし、手下に謝った。
「いいですよ私たち仲間じゃないですか」
「みんななかよく〜」
「何だあんたら喧嘩したのか。」
ザングースはいつもの冷静な態度からは考えられないほど、顔が歪んでいるように見える
「かたじけない。すまないでござる。拙者、感無量でござる」
「おいおい…泣いているのか。結構涙もろいんだな。」
「拙者はピカチュウ殿に出会うまで一人だった。こんなに仲間というものが良いものだとは知らなかったでござる。」
「そうだな。俺もこの前までそう思っ…やっぱいいや」
ちっ口が滑った。

するとロゼリア達は何やらヒソヒソ話している
「あのピカチュウさんが...珍しい」
「すなおになってる〜」
「ほう、そうなのか」

俺は冷静に
「おいおまえらさっきといい何話してんだ?」
「いや何でもないですよ。」
「ひみつ〜」「おう」
「何なんだ…」
最近手下に馬鹿にされている気がしてならない

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