第6章


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「いけ!ドダイトス!地震だ!」
赤帽子の少年は、セオリー通りに弱点を指示する。
だが、少年のドダイトスは進化したばかりなのか、
威力はそれほど強くなく、エレキブルへのダメージは薄い。
それにもう1匹、宇宙人の出す黒白のポケモンもいる。

「あ〜、ありゃスカンプーだな。あいつもオイラの技が効くぜ」
「でも、ガスや音で体力削られますし、油断すると誘爆されますね…」
「くさい〜」
「じゃあよぉ、一発で倒せば大丈夫って訳だな?」
ゴローンは、力を溜めるようにぐるぐる腕を回した。
「そうですね…お願いします」
「くさいのきらい〜!」

「ダメかっ!今度はあっちだ!いけ!」
「ドダー!」
「(あらよっと〜!)」
ドダイトスが技を繰り出すのに合わせて、ゴローンは拳を地面に叩き付けた。

ゴゴゴゴゴゴゴ…!
「…ぷうぅっ!」
「くそっ!やられた!」
手持ちが倒されたのを見て、宇宙人は慌てて建物の中へ駆け込んだ。
エレキブルも、その余波を受けて倒れている。

「?…よくやった!先へ急ぐぞ!」
「???…ドダー」
何も知らぬまま、少年とドダイトスはエレキブルの横をすり抜け、奥へ進んでいった。

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