第6章


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     一方…

「そんな…ミミロップさんを見殺しにするつもりですか?!」
「ピカチュウひどい〜!」
「そうじゃない。落ち着け」
「しかし、このまま手をこまねいている訳にはいかんでござる!」
「いいから落ち着け!」
俺は、残った手下共を制した    

 だが…

「拙者も行かせてもらうでござる。ピカチュウ殿がこの程度の方とは思わなかった…さらば。」
ザングースも去っていってしまった。
「好きにすればいいだろう!?くそっ、どいつもこいつも…。」
「ピカチュウさん…」「ぼわ〜ん…」

しばらくの沈黙の後、ピカチュウ達はとぼとぼと歩きだす。
「……。」
「あれ…ピカチュウさん…?そっちはあの研究所の方角ですよ?」
ムッとしピカチュウは答える。
「…たまたまだ。」
ヒソヒソ「何だかんだ言って気になるんですね〜…」「すなおじゃないね〜…」
「たまたまだと言っているだろうっ!?」

ピカチュウはさらにムスッとする。
そんなピカチュウ達の横をすごい勢いで自転車が通り過ぎていく!
「わわっ!危ないですね〜。」
それはシンジ湖で見た赤い帽子を被った子供だった。
「…追うぞ!」
「な、何でですか!?」
「何となくだ!!」
追わなければならない気がした!

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