第5章


[37] 


青い妖精が湖の上を飛び去るより一瞬早く、俺は長いシッポを捕まえた。
「うわわ〜!許して〜!お金は無いよ〜!」
「当たり前だ。ポケモンがそんな物持ってる訳ないだろう」
「…あれれ?君たち野生の、ポケモンかい?」
「冗談じゃない!人間になど使われてたまるか!」
「な〜んだ、レストランの番ポケモンかと思った…そんな事ならもう一口ぐらい…」
見掛けに寄らずとぼけた奴だ。


「お前は誰だ?」
「オイラはアグノム。このリッシ湖を守っているポケモンさ」
こいつが、例の伝説の…

「俺はピカチュウ。こいつらは俺の手下の…」
「ピカ…ああ!ユクシーが言ってたのは君たちだったのか!
 遅いよ〜。だから、待ちくたびれてお腹空いちゃったじゃな〜い!」

本当に偉いのかコイツ。

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