第42章


[08] 


 俺達の様子を見て溜め息を吐きながら、デルビルは尋問を続ける。
「そうだ……もっとも、俺はただの下っ端の下っ端で、切った尻尾を売り捌くよう命じられてるだけで……」
「実行部隊は別にいる、って訳かい。お前ら、どこの組織のモンだ?」
「そ、それは……」
「言え、さもないと……」
 口籠るところにミミロップが再び力を込めると、男は「ひっ」と息を詰まらせ、絞り出すように慌てて叫んだ。
「ろ、ロ……ロケット団だ! てめえも名前ぐらい聞いた事あるだろ! あの、悪名高きロケット団だ!」
「な、何ぃ?!」
『何だと?!』
『ええっ?! またあいつら、こんな悪どい事やってんの?!』
「どうだ、ビビったか?! 公にゃ解散させられた事になっちゃいるが、まだまだ組織は健在だ!
仲間もあちこちに大勢潜伏している。近く、このジョウトを乗っ取ってやる計画だってあるんだぜ!」


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