第42章


[07] 


 これで話の繋がりが見えてきた。
 ヤドン達の失踪には、やはり人間共の薄汚れた思惑が絡んでいたのか。
『何ですってぇ?! 何の罪もないポケモン達に、よくもそんな酷い真似を!』
 怒りも露わに、ミミロップが男の腕をぎりぎりと締め上げる。
「んぎゃああああああ!!!!!」
 そのままではへし折りかねないところを、俺は慌てて押し止める。
『待て! 気持ちは分かるが、勝手な事をするな!』
『どうなったっていいわよ! こんな奴の一人や二人!』
『腹立たしいのは俺も同じだ! ……だが今は、情報を収集する方が先決、という事を忘れるな。
こんな輩を痛めつける事ぐらい、後で幾らでも出来よう……おい、続けてくれ』
 どうにかミミロップを窘め、更に質問を続けるようデルビルに促す。
「……成程、ドン臭いヤドン共から搾取し、お前らは楽して大儲け、って魂胆か」

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