第40章


[09] 


「さあ、てめえら!張り切ってお客仁を楽しませなせえ!」
「よっしゃあ!七武海名物『乗ってけサーフィンUSA』いくぜー!」
「うわあ〜!またそれか〜!や、やめて〜!」
思わぬ珍客共のせいで、場の空気は更にヒートアップしている。
「まったく……貴様らが来たおかげで、配下共が無駄に盛り上がってしまったではないか」
すっかりお株を奪われた俺は、憮然としたまま杯を空ける。
「お望みなら、クレセリアやユクシー達も呼びましょうか?もっとも、エムリットはさる人間を構うのに忙しい様子ですが……」
「冗談ではない!これ以上エライ奴らが集われてたまるか!」
「ほほほほほ、いいじゃありませんか」
「たまには羽を伸ばす事も必要だ」
「ふん……まあ、悪くはないな」
ポケモン達の馬鹿騒ぎにも妙に馴染んでいる、このやんごとなき奴ら……
本当に、ただ羽目を外しに来ただけなのか?
本当に、何も企んでおらんのだろうか?

――宴の夜は更けていく……


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