第39章


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 ギラティナの言ったとおり確かに高台の下には色濃い日陰が出来ている。
無事にたどり着くことが出来ればハンテールの眼を欺いたときのように、影が俺を包み隠してくれることだろう。
魚風情は兎も角、神の目にまで通用するのだろうか。些かの不安はあるが、俺の体力にも限界が来ている。うまくいくよう神にでも祈るしかあるまい。
頭に偉そうに指示を飛ばす方にはしっかりと護ってくれるように、後ろから迫ってきている方にはうっかりと見逃してくれるように。


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