第4章


[19] 



「お前が?」
「スボミーだいじょうぶ〜?」
「でも…あいつ強そうよ」
「いいんです。だって、いつも…ピカチュウさんたちには助けられてばかりだから…
 せめて…こんな時ぐらい、恩返しがしたいんです!」

俺同様、皆も心配しているようだが、スボミーの決意は固いようだ。
しかし、手下を信じて送り出してやるのも、支配者としての俺の勤めである。
「分かった。思いっ切りやってこい」
「はい!」
スボミーはザングースの前へ進み出た。

「其方か…失礼だが拙者、相手が誰であろうと手加減などせぬ。それでもよろしいか?」
「け…結構です!」
「ならば……いざ参る!」

ザングースは飛び上がり、あっという間にスボミーへと肉迫した。


山には、朝日が昇り始めていた。

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