第37章


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 だが、これでミミロップは以前にも戦った似た相手の記憶をはっきりと思い出し、確信した。
 ――こいつら、ゴーストなんだ!
 ああ、どうしてこんな簡単なことをすぐに気付かなかったのか。
もっとゲンガー達や、マージちゃんのように、ふわふわとぼんやり浮かんでいたりしていればすぐに分かったのに!
 他のゴーストに比べて密度が濃いのか、それとも鉱石を食べている影響なのか、
少しばかり実体からの干渉を受けやすいようだが、それでも霧が水面に変わった程度の差でしかない。
手で無闇に掻き混ぜたところで、あまり意味はない。
最も効果的な霊や悪の力を使えないミミロップが対抗するには、
以前に洋館でゴーストと戦った時のように拳に炎を纏わせて殴り付けるのが一番手っ取り早いのだが――。


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