第33章


[19] 



これ以上とでも入りきらないとでも言うように一気に桃色の光があふれ出す。
―――さっき俺が出したものと同じ光だ。だがこれは…さっきのとは比べ物にならない
光は洞窟一面に広がり、ミュウツーを除くすべてを大地に跪かせた。
止めようと腕輪に念じてみるが一向に収まる気配を見せない。

何とか光を押さえ込もうと考えをめぐらせているうち、今度は桃色の光の間に今度は青い光が漏れ出た。
今まで使ったことない色だ。…青…水…イヤな予感しかしない。

ズドドドド…

すべてを飲み込まんと四方からこちらに向けて津波が押し寄せてくる。
飛び上がろうにも足が地面から離れず、生憎サーフボードの代わりになるものも見当たらない。
俺は衝撃に備えて身を固めた。




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