第33章


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「暗くて良く見えねえな『だーれだ?』ってか。」
一番前にあるカプセルを覗きこみながらゲンガーが唸った。
「その方が都合がいいですよ。今から機械ごとすべて壊さなければいけないんですからねぇ、ヒヒ」
「ケッ、いくらこいつらが偽物だって言われてもあまりいい気はしねぇな・・・ゴースト共!」
「「「アイアイサー!」」」
ゲンガーの掛け声と共に次々とビリリダマが設置されていく
「オヤビン、準備完了しました!」
「よし、爆―――」

バリンッ

不意に一つのカプセルが何かが飛び出し、何匹かのビリリダマをなぎ払った。
「ゲゲッ!なんだ今のは?」
「オヤビーン、今のでビリリダマが気絶しちゃいましたー」
「ゲゲゲゲッ!さ、さっさと叩き起せ!」

「ピュイッ――!」
カプセルから飛び出した何かが旋回し、再びビリリダマに照準を合わせた。
「邪魔するんじゃねーよ!」
ゲンガーが放った電撃をサラリとかわしたかと思うと、さらに旋回しゲンガー達から離れていった。
「ケッ、どうやら俺様に恐れをなして逃げ出したようだな。」
「違うっすよ!マズイっすよ!オヤビン!今の奴俺たちのことバラすつもりですよ!」



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