第3章


[34] 


ミミロルが珍しく熱くなっている。
さっきからチビだの小さいだの言われたのが余程、頭にきているようだ。
「いっくわよ〜!」
「・・・。」
ガシっとチャーレムに頭を押さえられ、ミミロルは前に進めない。
「このこのこのこの!」
「・・・・・・・。」
チャーレムは呆れた顔をしている。ため息の後、ピンッとミミロルにデコピンをした。
「い、痛〜い!」
「時間の無駄だな。」
チャーレムはミミロルに背を向ける。
「隙ありぃっ!」
ミミロルはチャーレムに飛び蹴りをしかけるっ!・・・が
ペシッとチャーレムに蹴り落とされる。
「きゃんっ!」
「無駄だ。」
「駄目です〜!ミミロルさんの手足じゃ攻撃が届きません!」
「・・・。」
「・・・あんた、ちっとは応援してやりなさいよ。」
「帝王というものは手下をうるさく応援などしない。静かに見守るだけだ。」
「あんた、にぶすぎるわっ!いいから応援してやりなさい!それが一番あの子の力になるのよ!」
・・・何なんだ?
「わかったわかったしかたない・・・。頑張るがいいミミロル。頼りにしているぞ。」
「ピ、ピカチュウ・・・!よ〜し!私、頑張っちゃうもんね!
・・・あれ?何、この光り・・・?」
ミミロルの体が光に包まれる!
あれは・・・進化の光だ!

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