第3章


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ニューラの背から降り、近づいていく。
チャーレムは目を閉じ、瞑想をしていた。
「おぬしは何だ?」
こちらに気付いた。
「俺はピカチュウ。少し俺の話を聞け。」
「断る。修業で忙しい。」
・・・ここまで突っぱねられたのは初めてかもしれない。
「そんな事言わずにピカチュウさんの話を・・・。」
「しつこい。」
「あ〜!もう力付くで話を聞かせてやるっつーの!」「やっちまえ!ギャハハハハッ!」「ちょ、あんた達!」
ニューラの二匹が苛立ち、飛び掛かる!
「・・・ふん。」

だが、あっという間に蹴散らされる。
「つ、強いっつー・・・のー・・・」「ギャピ〜・・・」「バカ!あたし達が格闘技が使える奴に弱いっての忘れたわけ!?」
やれやれ・・・。
「去れ。」
「も〜う!なんなのよお!少しくらい話を聞いてもいいじゃない!」
「・・・小娘、おぬし体術の心得があるな。」
「だから何?」
「ふん・・・だがそのような小さな体では無意味。」
「ムッ!あったまきた!ピカチュウ!こいつ、私にやらせて!」
「・・・好きにしろ。」
「ありがとっ!私の力、見せてあげるっ!」
「ふん。」

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