第3章


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ぶつくさ言いながら3匹は俺達を先導した。
しかし、吹雪もさる事ながら、すごい積雪だ。
湖に近付くに連れ、腰まで埋まって身動きがとれなくなる。
「何これ〜!もー!歩きづら〜い!」
「こ…凍り付きそうです…」
「ムウマへいき〜」
「そりゃ、お前は浮いてるからな…
 おい、ニューラ達、このままでは埒があかん。俺達をおぶっていけ」
「なっ何だっつーの!」「そこまでしなきゃいけないワケ?!」「下っ端は辛いぜ!ギャハハ!」

更にブチブチいいながらも、3匹は俺達を背負って雪道を進んだ。
「お…重いっつーの!」「何よ!レディに向って失礼ね!」
「何がレディよ!こっちの身にもなってよ!」「す、すみません…」
「後出しジャンケンで負けたオレ様…ギャハハ!」「いいから早く歩け」
「ぼわ〜ん…」

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