第3章


[10] 


ズバットに案内されて霧の中を進んでいくと、横の方から水音が聞こえる。
どうやら、洞窟の中に湖があるらしい。

「…誰かいるキィ」
「こんな時間にか?」
「時々、人間が釣りに来るキィ」
こんな辺ぴな所で釣りとは、物好きもいるもんだ。

ズバットの言う通り、すぐ近くに人影らしきものが見えたが、

「またコイキングかよ!」

どうやら、釣りに夢中で我々には気付かないようだ。
さっさと通過するとしよう。

[前n] [次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[←戻る]




Copyright(C)2007- PROJECT ZERO co.,ltd. All Rights Reserved.