第26章


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「ハッハー! てめぇらも俺様の餌食にしてやるッ」

とサンドパンは今にも襲い掛かかってきそうだ。両手の爪がそれを物語っている。

「ピカチュウさん、僕に任せて下さい。」
「そうだな、行ってこい。」と、俺はロゼリアを見送ると他の手下たちと近くの叢で闘いを見守ってやることにした。

相性の面では有利だ。素早さではほぼ互角といったところ。

攻撃はサンドパンが先に仕掛けてきた。しかし、ロゼリアは甘い香りで牽制しつつ、紙一重で鎌による攻撃を回避していく。

だが、それはサンドパンにとっても周知のことだったようだ。

次の瞬間、サンドパンの狂喜に満ちたような雄叫びがこだました。

「くらぇぇぇッ!」

サンドパンの爪による猛攻が命中し、ロゼリアの身体を切り裂いた!
……ように見えた。

だが、ロゼリアのように見えた物体は、身代わりだったようだ。
そして、後方からのくさぶえによって、サンドパンは眠らされ、危なげなくロゼリアのメガドレインが決まった。

「………終わりましたけど、これ どうします?」

まあ、起きるまでまつか。手下は大いに越したことはないし。 ところで、ロゼリアはいつみがわりなんて覚えたんだ?ときいてみた。

すると、

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