第26章


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「オオオオォォッ!」
 ドンカラスが息を吹き返したように飛び上り、マニューラのそばに着地する
「よく来たじゃねえか糞n…いや、本当によくきやした」
「ひゃは〜」
 いつもとは違い、今日はやけに態度が良い
「他の奴らはちょっとこれねぇが……って、おめぇの顔ってそんな単純でやんしたか?」
「ひゃは〜」
「・・・・・」

「ドンカラス様〜」
 突然、窓からヤミカラスが飛び込んできた
「なんでぇ、なんでぇ、そんなに急いでどうしたんでぇ?」
「じ、実はマニューラ達が勝手にフローゼル一隊を使ってバカンスへ行ってしまいまして…あれ?マニューラさん帰って来たんですか?」

「あ、ひゃ、にゅ〜ん」
 あっという間にマニューラは紫色の軟体へと姿を変え
唖然としたまま動けないドンカラスを尻目にそそくさと部屋を飛び出して行った

「け、結局糞ネコも…クハ、クハハハハハ……」
「ドンカラス様ッ!気をお確かに!」

「やれやれ……ん?」

 高笑いを続けるドンカラスからこぼれおちたメモがエンペルトの目に入った
そのメモの一番上には大きく「夏の旅行計画」と書かれていたそうだ

続かない
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