第23章


[18] 




「…ふぅ」
一気に緊張が解け、ドサリと三匹は座り込む
「何とかうまくいきましたね…」
「しかし、もし奴が我らを消しにかかったらどうするつもりだったんだ?」
「逆にそのほうよかったのですけどね…私たちは消されてしまうでしょうが、時間さえ稼げればあの方が確実にダークライを封印できたはずですから…」
「目的のためなら自分の命も歯車に使う…相変わらずだな」

目的の達成…その充実感、安堵感が三匹の中に広がっていた
「―――我らに出来ることはここまでだな」
メタングか浮き上がり、ギラティナが体から出ようとする
「―――待ってください、まだ大事な仕事が残っています」
ピタリとメタングの動きが止まる
「どういうことだ?」
「―――そろそろですね」

...ドタドタドタ

廊下のほうから足音が響いてくる…
「…またアレをやるのか」
ニャースが長いため息をついた
「―――これも計算通りか?」
「フフフフ...さて、どうでしょうね?」


その後、ニャースとメタングが部屋に流れ込んできたミミロップたちをごまかす事に奮闘したこと、パラスがずっとクスクス笑っていたことは言うまでも無い




[前n] [次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[←戻る]




Copyright(C)2007- PROJECT ZERO co.,ltd. All Rights Reserved.