第23章


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「ぐぉぉ…奴が…来る…」
息を荒げ、胸を抑えるダークライの血走った目にはすでに先ほどまでの余裕は無い
凄まじい形相でパルキア―――パラスたちをにらみ付ける
「このままでは…すまさんぞ…」
「どうぞご自由に、貴方なら今の私たちを消し去ることもでしょう。
―――もっとも消し去った頃には貴方も終わりでしょうけどね」
ダークライをあざ笑うようにパラスが淡々と言い放つ

「グッ・・・・・」
怒り、憎しみ…既にダークライの感情は限界を超えていた
「・・・・・」

しばしの静寂―――
パラス達はいつでも戦えるよう構えを解かない

―――不意に

ドロリ―――ダークライの体が溶けるように闇へと…形を失っていく
「覚えていろ…奴を再び封じ込めたら…次は貴様らの番だ…」
最後に顔も解けてなくなり、どんな光も通さないような…闇の球体となった



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