第22章


[03] 


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このタイミングでこのネタはどうかと思ったが電波を受信してしまったので仕方が無い
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 ――ハクタイの洋館、いつもの部屋。
 だらだらといつも通りテレビを見ながらぐうたら過ごしているドンカラス。
「ふあぁーあ、今日も暇だぁねと」
 大きな欠伸を一つ。今日もハクタイの森は平和だ。

 そんないつもの静かな森に――平穏を裂くように大きな音が響き渡る。
 木々が薙ぎ倒される音、揺らぐ地、落雷のような足音。
「な、何事でぇ!?」
 音の原因を確かめようと、大急ぎでドンカラスは洋館を飛び出す。

 洋館の外に出ると、身長十数メートルはあるだろうか、岩を寄せ集めた巨大な巨人の様な物体が見えた。
 間接や岩の隙間から紫色の霧を吹き出しながら、轟音を立て、地を揺るがし洋館にゆっくり迫ってきている。
「な、何でぇ……ありゃ……」
 呆然としドンカラスはそれを見つめる。正気に戻ろうとぶんぶんと首を振り、目を数回瞬きさせた後、ドンカラスはもう一度それを見なおしてみた。
「夢や幻じゃねえ……このままあれが来やがったら館が壊されちまうッ!」
 羽をパチンと鳴らしてドンカラスは手下のヤミカラス達を召集し、急いで巨人の下に向かっていく。



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