第20章


[09] 



砂嵐が容赦なく俺に吹き付ける
…長引けば俺に勝機はない

「いくぞッ!」
皆に背を向けバンギラスに突っ込む
「一人で挑もうというのか…身の程知らずが」
腕を振り上げ、投げるようにバンギラスが黒い波動を放つ
「くッ…」
体を捻り、ギリギリのところでかわす。轟音が耳をつんざく
もし当たればただではすまないな…
奴に近づくほど砂嵐が強くなる
「身に傷が付こうと尚も我に向かってくるか…」
「悪いが、お前の望み通りになるつもりはない!」
鋼の尻尾を奴に叩きつける
ガキッ!!

鈍い金属音と共に攻撃した俺の方が吹き飛ぶ。尻尾が痺れる
「愚かな…その程度の力では我に傷ひとつ付けられまい。」
…確かに俺が攻撃したはずの場所には傷ひとつない
生半可な攻撃は奴に効かないか…



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