第20章


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「…何だ貴様、なぜ戻ってきた?」
怪訝そうにバンギラスが唸る

ニャルマーが歩き出す
「まさかこの時がくるとはね…とうに死んだと思っていたよ…」
「…そうか君はあの時の…」
驚くピカチュウの前をすり抜け、ニャルマーがバンギラスへとゆっくり歩み寄っていく

ひたとバンギラスの目を見据えた
「アンタ、アタシのことわかるかい?」
微かに声が震える
「・・・・・・」
バンギラスは微動だにしない
「待て、君はあの時のお嬢さんなんだろ?」
「アンタとの話は後だよ」
ニャルマーは足を止めない
「アタシが今までどんな思いで生きてきたか…」
16の光球が周りを回り始める
「ここでわからせてやるよッ!」
不意にニャルマーが走り出す!灰色の光球が強く光り右腕に収束する
「喰らいなッ!」
怒りをあらわに、鋼とかした腕を力任せに振り下ろした
「…思い出したぞ…」



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