第20章


[17]小ネタ『出番無し組の集い』


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ハクタイの森の洋館に、重苦しい空気の集団が食堂にいた。
皆、うつむき、ぶつぶつと何か呟いている。

「皆の衆、集まったかの?」
「おう」と、ユキノオーの点呼に応じる、ゴルバットとゴローンとチャーレム。
「ではこれより、『わしらがどうしたら出番が増えるか』について会議を始めるぞい」ユキノオーが何処からか黒板を取出し、食堂の壁にかけた。
そして黒板にドンカラス、ビッパ、エンペルト、マニューラ、4名の名前を書く。
「こやつらは何故、よく出演できるのかの?」
はい、とゴルバットが手をあげる。
「まずドンだけど、小ネタでの出演率はほぼ100%、影の主役とも言える存在だキィ。ボケからツッコミまでこなせて動かしやすいからだと思うっキィ。」
「ふむ。ではエンペルトは?」
ゴローンが手をあげる。
「御三家最終進化という目立ったポケモンだし、常識人でドンへのツッコミ役というキャラがちゃんと固まっているからだと思うんだぜ。」
「うむ。ビッパは?」
チャーレムが手をあげる。
「…小ネタの発端は大抵こやつが連れてくる役立たずだ。特徴的な口調、奴の存在自体がネタだからであろうな。」
「確かにそうじゃな。ふむ、マニューラは元々人気のポケモンということもあるし、ドンカラスの昔からの知り合いというのが大きいんじゃろうな。洒落た格好の良い台詞も多いしの。」
ユキノオーは目を閉じ、考え込む。
「これらの意見から導きだされる答えは」―


「…それで、あっしらの要素を自分達に無理矢理、取り入れてみたわけですかい?」
「「「ヒャハハ!そうだおポチャですぜ」」」
「帰れ」

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