第20章


[19]



ドガツッッ!
激しい衝撃と共にビル全体が揺れる
攻撃を防いだバンギラスの腕が鋭く傷つく
すばやくバンギラスの腕を蹴り間合いを取った
「…どうやら我の目が曇っていたようだな」
自分の傷ついた腕には目もくれず、口元を歪める
「復讐のためにここまで力を付けてくるとは…いったいどうやって…いや、そんなことはどうでもよい!」
口に笑みが広がる
「その力、怒り、すべてを我にぶつけてこい!存分に楽しませてもらうぞッ!」
待ちきれないようにバンギラスが地を踏みしめ、はじけるように飛び出す

「お嬢さん、ここは協力して…」
「アンタは黙って見てな!アタシひとりで十分だよッ!」
「やれやれ…」
ピカチュウが一歩下がる

「見せてみろッ!貴様のすべてを!」
全体重を乗せ、腕を振り下ろす
「今のアタシに敵うと思っているのかい?」
水色の光球が光り、氷の壁を作り出す
「面白いッ!」
正面から力がぶつかりあう!
氷が軋み、砕け散る
「遅いよッ!」
砕けると同時に黄色の光が右腕に集まり唸りを上げ、懐に飛び込む

バキッ!!
拳がバンギラスの腹を抉り、吹き飛ばす
「グオォ..」




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