第19章


[09] 



振り向くとミミロップが不機嫌そうに立っていた
(先を越されたわ・・・これじゃ渡しづらいじゃない!)
「ピカチュウさん!ポケモンたちの連れて行かれた場所がわかりました!」
「ガーディからきいた〜ヤマブキシティだって〜」
続いてロゼリアとムウマージが出てきた
「・・・そういうことだ。おれたちもヤマブキに向かう」
「そうですか・・・恩にきます」
「だからお前たちのためにするわけではないと言っているだろ!」
「フフフ・・・あなたにこれを渡しておきますわ」
ミロカロスがわざと皆に聞こえるようにそう言うと、俺に白い箱を渡した
「きっとあなたたちの役に立ちますわ。でもいざというときまで絶対開けないで下さいね」
(キ〜なによッ!また貢ぎもの!)
「それでは・・・」
ミロカロスは去っていった
「・・・ところでお前の持っているものはなんだ?」
俺はミミロップの手にある箱を見る
「な、なんでもないわよ!」(何言ってるのかしら私!)
ミミロップが慌てて後ろに隠す
「そうか・・・まあいい。すぐヤマブキに向かうぞ」
「・・・どうやらいつものピカチュウに戻ったみたいね」
「それでこそピカチュウさんですよ!」
「ぼわ〜ん」
俺たちはヤマブキシティに向かったーーー



「・・・・いいのかパルキア?あれを渡してしまって」
ボーマンダとミロカロスがピカチュウ達を見下ろしている
「この際しかたがないでしょう。このまま戦いに挑んでも勝てる見込みは限りなく低いです・・・
「だが・・・」
「こうなってしまった以上、あの猫には犠牲になってもらうしか道はありません。わが主が復活しなければ本当に世界が終わってしまいます・・・」
「そうだな・・・」



[前n] [次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[←戻る]




Copyright(C)2007- PROJECT ZERO co.,ltd. All Rights Reserved.