第19章


[04] 



「じゃあ、ムウマージちゃん、例のアレで援護お願い」
「うん」
「ちょ、ちょっと」
 ムウマージが怪しい光を放とうとするが、
「きゃーっ!?」
 突然、人間の悲鳴がした。
「な、なに〜?」
「み、見つかった!?」
「いえ、こっちを見ていません。どうやら違うようです」
 ミミロップ達は人間が悲鳴を上げたほうを見る。
 すると、でっぷりと太った大きな黒いポケモンが、大きな足音を立ててデパートを目指していた。
「に、逃げろ! カビゴンだー!」人間達が逃げ出す。
「お、お、美味しそうな甘い匂いがするでよ〜」
 どうやらチョコレートの甘い匂いにつられ、人里にやってきたようだ。
 カビゴンはチョコレートが並べられた棚を持ち去ろうと、手を伸ばす。
「このままじゃ、ぜんぶとられちゃう〜?」
「ええ! ……させない!」
 ミミロップは駆け出す。「ちょ、ミミロップさ〜ん!」
 ロゼリア達もそれを追う。
「待ちなさいッ!」
「んあー? お、お、お前ら、誰?」



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