第2章


[19] 


俺とミミロル、ムウマとスボミーは森を目指して飛び始めた。
「北へ行くには、テンガン山の洞窟を抜けないといけませんね」
スボミーによれば、シンオウの西側から入る洞窟の入口は、
クロガネの先にある所か、ハクタイの街を抜けた所かのどちらからしい。
どっちみち森へ戻るのだから、ハクタイ方面から入るとしよう。

途中、下の道を、
「俺は最強のトレーナーになるんだああああ!」
と、さっきのシマシマシャツが凄い勢いで通り過ぎていった。
まあ、せいぜい頑張ってくれ。無理だとは思うが。

その他、ソノオの花畑に、何故かあの宇宙人達がわらわら集まっているのが見える。
「なにあれ〜。へんなの〜」
「さあな。さっきのサンドパンもどきでも狙ってるんだろう」
「でも、何かおっかなそうですよ…」
「…まあ、ピカチュウがいれば、心配ない…と…思ったりするけどね(ポッ)」
「ミミロルさん、急に静かになりましたね…?」
「あれ〜? なんかほっぺあかいよ〜?」
「なっ…何でもないわよ!うるさいわね〜!(俺の「もの」って、もしかして…)」

さっきからミミロルが妙に大人しい。
ひょっとして惚れさせたか? フッ、俺も罪な男だぜ。
だが、野望を達成するまで色恋は禁物だ。



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