第18章


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サカキはボールを取り出した。その中には黒い影をまとったポケモンが入っていた。
「………ダークライ!」
俺はサカキをにらむ。
「しかしこのポケモンの力は凄まじい。これなら近いうちに世界征服を果たすのも不可能ではない。」
サカキは笑う。すると突然、俺の頭に誰かの言葉が聞こえてきた。
「くく……ピカチュウ、久しぶりだな。」
「この声…ダークライか!」
俺は心の中でヤツに話しかける。

「みての通りだ。まあ、俺はこいつを利用して人間とポケモンを支配するつもりだがな。やはり人間の支配をするには人間がいた方がいいだろう?」
「……世界を征服するのは俺だ。お前などに世界は渡さん。」
俺はヤツに言い返す。ダークライの笑い声が聞こえる。
「クク…人間を拒むお前に、本当に世界征服ができるのか?」
「何!?」
俺はヤツの言葉が理解できなかった。人を拒めば征服できない……どういうことだ?


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