第17章


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カメールも気合い充分な様子だった。
(あいつ…ポケモンのために怒ってるのか。こんな人間もいるんだな。)
俺はふと、倒れて動かないガラガラの方を見る。子のカラカラが必死に呼び掛け体を揺するが、ガラガラはピクリともしない。俺はその様子を見て悲しい気持ちになった。


「ベロリンガ!舌でなめる!」
R団の女が指示を出した。ベロリンガは長い舌をカメールに向かわせる。
「かわせカメール!」
カメールはヒラリとその舌をかわした。
「く、生意気ね!連続で舌でなめる!」
「連続でかわせ、カメール!」

ベロリンガは何度も攻撃を試みるが、カメールは難無くかわした。
「攻撃が単純すぎるぜ!水のはどう!」
つんつん頭の男は敵の動きをみきっていた様だった。カメールの技がベロリンガを直撃する。
「くぅ〜調子に乗って!ベロリンガ、まきつくよ!」
「ベロロ〜ン!」
ベロリンガは舌を螺旋状に動かす。



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