第17章


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突然現れた俺の姿をみて、ロケット団の女は目の色を変えた。

「ピ、ピカチュウ!飛んで火に入る夏の虫とはこのことね!カラカラ共々ゲットしてあげるわ!」

女がそう言うと、アーボックは俺の方をにらむ。

「な…お前、逃げろ!カメール、水鉄砲だ!」

つんつん頭の指示で、カメールはアーボックに強烈な勢いで水を放った。

「シャアアア!」

アーボックは技をまともに喰らい怯んでしまう。

「ピカピカ!ピカアア!(今だ……水は電気をよく通す!10まんボルト!)」

「シャ、シャアアア………」
俺は濡れたアーボックに向かって電撃を放った。アーボックは黒コゲになり倒れた。

「ア、アーボック?く、戻るのよ!」
女はアーボックをボールに戻す。
「な、お前……今俺に協力してくれたのか…。」
つんつん頭は俺の方を見てつぶやいた。

(お前のためじゃない、ポケモンのためだ。)
俺はあえてつんつん頭の方を振り向かなかった。



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