第17章


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「やったぜラッタ……。」

つんつん頭の男は横たわって動かないラッタを見て、小さくガッツポーズをした。


つんつん頭はラッタとガラガラをボールにしまった。
「シオンのポケモンタワーに、墓をつくるか。お前は、確かフジ老人っていうポケモン好きなじいさんがいたから話して預かってもらおう。まだガキだし、俺んとこにいるよりはいいだろ?」

つんつん頭はカラカラの頭を撫でながら言った。カラカラはそいつになついているようだが元気はなかった。

「じゃあな、野生のピカチュウ。お前のおかげで助かったぜ。」
つんつん頭はそう言って笑った。俺が小さくうなずくと、ヤツはカラカラを連れて去っていった。

「………いい人間だな。俺もああいうトレーナーに出会ってたら……いや、そんな事考える必要はないな。」
「ピカチュウ!」
俺が独り言を言っていると、ミミロップ達が草むらから出てきた。



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