第16章


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手下が眠った次の瞬間、ゲンガーの形が崩れ、姿を現したのは――黒いピカチュウだった。

「ピカチュウ。貴様には野望があるといったな。俺もポケモンだ。協力してやったぞ。」
「こんな風なことを望んだ覚えは…ない。」はっきりと言い切ることができなかった。
「残念だな。しかしすでに準備は整いつつある。お前も見てきたであろうたくさんのトレーナーは、
 あと少しで自分のもっとも懐かれているポケモンに無残に殺されるのだよ。」
「黙れ!」
俺は10万ボルトを放った。しかし黒いピカチュウには当たらず、抜け殻に当たった。
…しかし、全く効いていなかった。

「はーはっは。お前にこいつは倒せんよ。ところでピカチュウ、ミミロップについてどう思っている?」
「黙れ。」
「黙らんよ。おっとショータイムだ。手下の死に行く姿を見るがいい!」

と次の瞬間、黒いピカチュウが消えた。同時に抜け殻が襲ってくる。
アイアンテール!手ごたえはあった。――しかし奴は無傷だった。

「うう〜」ふと横を見るとミミロップから血の気が少しづつ引いていっている。
クソっ!どうしたらいいんだ。



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