第16章


[03]page361



早く上に行くのには理由が二つあった。
余りにもまがまがしい力を感じること、そして人間とはいえ三人も死んでいるのだ。
ムウマージがどうやらゴーストには有効な技を覚えたのでそう苦労することはないと思うが…

最上階への階段の前でロゼリアが言う。
「そういえば、塔の中の人を数えたら105人でしたね。そんなにたくさん集まって何をするんでしょう。」
「そういえば、ムウマージきいたことある〜」

俺たちは対策も考えることにし、ポケモンの墓の陰でムウマージの話を聞いた。
「なんかむかしに108にんでふういんされたポケモンがいるんだって〜」
「と、言う事は108人の命をささげれば復活できちゃうって事!?やっぱり急ごうピカチュウ!」

最上階に着くと、そこにはゲンガーと抜け殻みたいなポケモンがいた。

「ようこそ、ピカチュウ。」
「――!なぜ俺の名を知っている。」
「とりあえず雑魚には眠っていてもらおう。」

ゲンガーが目を光らせると、手下たちは眠ってしまった。…何かがおかしい。
よく見ると、普通のゲンガーよりも色が濃い。吸い込まれそうに真っ黒だ。


[前n] [次n]
[*]ボタンで前n
[#]ボタンで次n
[←戻る]




Copyright(C)2007- PROJECT ZERO co.,ltd. All Rights Reserved.