第14章


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ミミロップに背負われながら考える。
う〜む…何故こんな事に…?うまく乗せられたような…。
威厳も何もあったものではないが、もう疲れて動けん。仕方ない…か。


途中、ヤマブキシティへ黒い服を着た人間達が向かっていくのが見えた。
「あれは何でしょう?」「おまつり〜?」
あれは…いや、おかしい。奴らの組織は何年か前に壊滅した筈だ…。
……疲れて幻覚か何かでも…見ているのだろう…。とても眠い……。
…そういえば…前にも…背中の温もり……どこかで…………。


――なんだ…?夢?
俺がピチューで…ピカチュウに背負われている…?
おかしな夢だ。なんだろうこの夢は…。
だがこのピカチュウの背中…心地いい…。誰なんだろう…。
思い出せない……俺の記憶は…気付けばトキワの森にいて…
その頃から人間への憎しみは強く…そして油断して人間に捕まって……。
そんなこと…今はどうでもいい…か。この心地良さに身を任せていよう………



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