第14章


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「ん、あ…どうしたお前たち。」
「どうしたじゃないよ。私たちの気も知らないで。一人で突っ走りすぎよ」

――!!まだ終わってないのか!?俺はとっさに手下たちから距離を取った。

「どうしたんですか?」「ぼわわ〜ん」

色は、ある。ゆがんでもいない。どうやら現実のようだ。

「…すまなかった。ちょっと大人げなかった。許してほしい。」
「許してあげない。」
「ミミロップさん…」
「ゆるしてあげようよ〜」
「そうか…ではここでお別れか。」
「バカっ!何言ってるのよ。イワヤマトンネルまでおんぶさせてくれたら許してあげる。」
「バカバカしいっ!…おんぶしてもらおう…」
「ピカチュウは一人で頑張りすぎなのよ。私たちをもっと信頼してよ。」
「ああ、すまない。イワヤマトンネルはこの林道を道なりに行ったところだ。」
「じゃあ、行きましょうか。」

気を取り直して、俺たちはイワヤマトンネルへ向かった。
ミミロップの背中は――非常に心地が良かった。



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