第14章


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「ねえ!起きてよピカチュウ!!」

――とりあえず、こいつを倒さなくてはならない。10万ボルト!

黒いピカチュウは影分身で技をかわす。
「ククク…随分と御山の大将気取りじゃないか。手下はそうは思ってないがなぁ!!」
「黙れ。さっさと消えてもらおう。」
「そうも行かないんだよ。死ね!」
黒いピカチュウが大きく口を開けると、全身から力が抜けていく。なぜだ!

――その頃6番道路。
「う〜」見る見る顔が青ざめるピカチュウ。

「やだよ、やだよ、ねぇ起きてよピカチュウ!!」
必死にピカチュウの体を揺するミミロップから大粒の涙がこぼれピカチュウの体を濡らす。
「ミミロップさん…ピカチュウさん起きてください!」
「おきろ〜!」

「――ぐうう。どうやら邪魔が入ったようだ。…しかしまずい夢だ」
「(…夢?)」
「いつか殺してやる。その時を楽しみにするんだな!」
「…」

黒いピカチュウは消え、目を覚ますとミミロップの顔があった。その顔は涙でくちゃくちゃになっていた。



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