第13章


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「ほんまに答えたら無傷で出してくれるか?」
「約束しよう。俺は、ウソは嫌いだ。」

――内容は俺たちが驚くのに十分なものだった。
ロケット団が開発していた人間とポケモンの合体、及びポケモン同士の遺伝子配合装置。
そしてそれを接収したこの人間―マサキという―がポケモンと人間の平和利用のために
実験していたということ。

「今まではポケモンの言うことは人間には伝わらんかったんや。しかし
今はこうして話ができるやろ。一人では出られへんのとちょっとビジュアルが気持ちわるなるけどな。」
「ムウマージもにんげんになれるかな〜」

そうだ、そういうことだ。俺たちが入ったらどうなるのか。

「やったことないから分かれへんけど、昔恐ろしいポケモンができたっちゅー話や。
人間の制御をまったく受け付けず、今はどこかの洞窟に眠ってるとか言う噂があるな。」
「なるほど。出してはやるが俺たちの目的を言うことはできない。」

(「それを早く実現すればそんなことを言う必要もなくなる…」)俺は小さくつぶやいた。

さて赤いボタンだったな。押して―しかし身長が足りなかった。
「ミミロップ、頼む。」
なんと情けない。




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