第13章


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最後に俺はマサキに言った。
「俺たちのことは忘れろ。研究に没頭しろ。」

人間に見つかったことはこの際仕方がない。
それに、この装置は最後の望みでもある。
ミミロップがボタンを押すと、カプセルの中に白い煙が充満していった。

「今のうちに出るぞ。」

――ディグダの穴に戻った俺たちは次の作戦を考えることにした。
「どうだった?僕の知り合いは。」「人間だったぞ。」「えっ?」

「ねえピカチュウ、あのマサキが言ってた恐ろしいポケモンってなんだろう?」
「ギャラドスじゃないですかね。」
「シンオウにいっぱいいたけど〜」

名前はかすかに聞いたことがある。確か、ミ…なんだったか思い出せないが。

「ピカチュウの力でそいつも手下にしちゃおうよ!」
ミミロップの一言で次の作戦が決まった。そいつを手下にできれば俺の目的も早く達成するだろう。

「行くぞ!!」俺は勇んで立った。
「どこにいるかわかるの〜」

…知らなかった。なんと情けない。

しかしこの時そのポケモンがアルセウスクラスの強さだということは知る由もなかったのである。



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