第13章


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俺はあの黒いピカチュウが言ったことを思い出した。

「…お前にこき使われる手下の気持ちを考えたことはあるか?」

先ほどの人間とピカチュウを考えてみれば、確かにそんな気もしなくはない。
しかし、俺は自分でも戦った。ドンカラス、マニューラ、そしてアルセウス。
…俺は、何を考えているんだ。こいつらは確かに手下だが人間とポケモンのような関係など…

「おはようピカチュウ。」
「おはようございます」。
「おはよう〜」

「…」

「どうしたの?」「どうしたんですか?」「ムウマージ、しんぱい〜」
「なんでもない、行くぞ。」

こいつらは俺のことを心配してくれる。それに、俺は絶対こいつらを裏切らない。

「ディグタの知り合いはなぜか人間の可能性がある。注意していくぞ。」
「何かあったら私がピカチュウを守るんだからっ!」

ディグダに教えてもらった家を覗いてみると、怪しげな装置に入った見たこともないポケモンがいた。
そして、そのポケモンは人間の言葉をしゃべっている。
「…あかん、もう出られへん」





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