第12章


[22] 


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時は少し遡り十二月三十一日、シンオウのハクタイの館にて…。
洋館の食堂にドンカラス他、ハクタイの館に住むポケモン達が集まっていた。



ポケモン達はなにやら忙しそうに、料理を運んだり食堂を飾り付けたりしている。
ドンカラスは食堂のテーブルの上に乗り、その指揮をとっているようだ。
「もう少しで今年も終わりですぜ!さっさと準備しやがれってんだ!!」
「イエッサー!」



「いい匂いがするお〜…。」
「そこ!つまみ食いすんじゃねえ!」
こっそり料理をつまみ食いしようとしていたビッパの額をドンカラスが嘴でガツンと突く。
「お゙っ!い、痛いお!少しくらいいいと思うお…ケチだお…。」
「少しくらい我慢しなせぇ。あ〜!おい、ゴルバット!その飾りはもう少し上だ!上!」
「わ、わかったキィ。(…まったく、注文が多いオッサンだっキィ。)」
ケチをつけられたゴルバットはぶつぶつ文句を呟きながら飾りなおす。
「…おい、聞こえてやすぜ。あっしはまだ若いってんだ!」
ドンカラスは羽を拳のように器用に握り、ゴルバットの頭をゴツンと叩いた。
「あ痛っ!じ、地獄耳だっキィ…。」



何だかんだで準備は進む。




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