第11章


[02] 



ディグダと別れ洞窟の外に出ると…。
「ふう〜。やっと追い付きましたわ。」
ミロカロス…?隠れ泉の一件以来姿を消していたようだが…。
「…今まで何をしていた?」
ミロカロスがニコリと微笑む。
「そのことについてもお話があります。ここじゃ話しにくいですわ、少し二人きりになれません?」
「…いいだろう。お前たち、下がれ。」
「…(な、なにぃ〜?二人っきりぃ?)」「はい。」「わかった〜。」
手下達を離れさせた。



「それで、話とは?」
ミロカロスが小声で話す。
「アルセウス様についてお話が。」
「!?何故、奴のことを知っている!?」
俺は驚き声を上げる。
「しっ、お静かに。聞こえてしまいますよ。…私はパルキア。いえ、元パルキアと言ったほうがいいですね。」
!?
「…どういうことだ。」
しばらくの沈黙の後、ミロカロスが口を開く。
「あの御方は最期に普通のポケモンとして生まれ変わることを望まれました…。
ディアルガと私も普通のポケモンとして生きることを望みました…。」
アルセウス…。
「…テンガン山でまた現れたあの龍は?」
「魂の籠もっていない脱け殻といいますか…今までのような力はありません。」
「なる程、やはりそうか…。…アルセウスは…どうしている?」
ミロカロスはうつむき答える。
「…………わかりません。…ボーマンダに生まれ変わったディアルガと共に随分と探し回ったのですが…。」
「…………そうか。」



「…そう、あの御方から預かっているものがあります…。」




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