君と僕のデザート

[10]酔っ払い

｢綾実さん…からかわないでくださいよ。俺だって一応男なんですよ。｣

信号がかわり車が発信する。

急に静かになったと思ったら綾実の足が運転席にのびてくる。

｢あっ！綾実さん何やってるんですか？！危ないですよ！｣

｢颯斗くんの隣座るぅー♪ｱﾊﾊ！｣

綾実は、助手席に移動した。

｢ところで。綾実さん…家どこですか？｣
車は、目的もなくただまっすぐ走っていた。

｢ｱﾀｼ会社の人に家教えたくないの！アハハハハ♪｣

｢ェェエエ工!!そんな…俺どうしたら？｣

｢アハハ！オールだオール！｣

｢俺眠いっスよ…。｣

｢ちょっと…颯斗くん…トイレ行きたいからｺﾝﾋﾞﾆ！｣

｢もー…｣
颯斗は、綾実の酒癖の悪さにウンザリしはじめていた。
｢俺も素面じゃなかったら楽しかったのかもなぁ…。｣

[前㌻] [次㌻] ［*］ﾎﾞﾀﾝで前㌻
［#］ﾎﾞﾀﾝで次㌻

[←戻る]